子どもが初めて集団生活を送ることになる、保育園・幼稚園・認定こども園選び、迷っていませんか?
大げさかもしれませんが、子どもにとっての人生初めての分岐点だから迷って当然、私もとっても迷いました!
上の子は保育園、下の子は保育園に入れなかったので幼稚園にそれぞれ3年間通いました。
我が家の園選びを振り返ります。
我が家の場合
はじめての園選びでは、どうやって決めたらいいのか分からず、まずは通える範囲の保育園と幼稚園を一通り見学することに。
最初は次の項目を比較して総合的に考えるつもりでした。
- 家からの距離と園バスの有無といった利便性
- 園庭の広さや遊具など外遊びの環境
- 英語、体操、スイミングなど教育内容
- 給食施設の有無とメニュー
- 延長保育の内容、時間帯、金額
でも、いくつか見学に行って気づきます。
どうやらこの方法だと、私はどの園にも魅力を感じることができない・・・
そんな中、見学に行った園の先生がこんな話しをしていました。
「この園は自由保育なので、子ども自身がやりたいことを考えて行動し、保育士はそれをサポートします。自由に自分で考えて決めて遊ぶ、これが最初は難しくて遊びはじめるまで時間がかかる子どももいます。」
「自由保育」を好き勝手するようなイメージで考えていた私に「難しい」という言葉は衝撃でした。
子どもによっては自由に遊ぶことが「難しい」と思う。
ということは、子どもによっては自由とは反対の決められた遊びをすることが「楽」なのかもしれない。
自分自身の好きなことを見つけて没頭する時間の過ごし方を身に着けて欲しい!
そうすることで、無意識に思考力・判断力・集中力の基盤ができるはず!!
と、自分が求めていることに気づいた瞬間でした。
このことがきっかけで、「自由保育」中心の園が私にとっての魅力ある園となり、
希望の園を決めて入園することができました。
園選びで決められない私自身が「自由に考えて決めること」が苦手で幼いころ「自由保育」が必要だったかも。
自由保育と設定保育
「自由保育」とは対照的な保育法に「設定保育」という保育法があります。
この「設定保育」は「一斉保育」、「計画保育」と同じ保育法です。
私が見学した園では、どちらかの保育法を主流として、もう一方の保育法を部分的に取り入れていました。
「自由保育」と「設定保育(一斉保育、計画保育)」の詳しい内容については以下のとおりです。
自由保育(じゆうほいく)は、保育手法のひとつで、何か決まったお遊戯、遊び、リトミックなどを「みんなで一緒に」行う設定保育の対語で、特に何をするという設定を置かず、自由に遊ばせることをいう。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全くの自由というわけではなく、児童たちがどういうことを誰と一緒にどんなふうに遊ぶかを観察することもできるし、またその遊び行動の中から園児たちの社会の中のソシオメトリーのようなものも見えてくる。なにもしないということではなく、これも保育の形のひとつなのである。
設定保育(せっていほいく)は、保育者が明確な目標を持って、つまり指導目標をもって、音遊びであれ、お絵かき、お散歩であれ、なんらかの保育を行うことをいう。対象は、クラス全体のことも多いが、数人、ひとつのグループだけ、数クラス合同でということもある。そこで計画保育、一斉保育という呼び方もされる。自由保育に対して用いられる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こうやってあらためて考えてみると、「自由保育」と「設定保育」は、それぞれの良さがあり、子どもによって合う合わないがありそうです。
「設定保育」中心の園生活が合わなくて、子どもが通っていた「自由保育」の園に転園してきたお子さんもいましたし、「自由保育」だけでは心配だからと習い事を色々しているお子さんもいました。
我が家は、早期教育をしない方針だったので何もしていませんでした。
子どもにとって、保育方法のメリットがメリットとなるか、デメリットとなるか、私は「自由保育」に突き進んでしまいましたが、今になってみるといろいろな視点で考えることが大事だと思っています。
園選びの基準
子どもが生まれた頃は話題になっていた「設定保育」のヨコミネ式教育法を導入している幼稚園を候補に考えたり、園を選びがはじまると「自由保育」のシュタイナー教育を行っている幼稚園が近くにないか探したり、今だったら「自由保育」のモンテッソーリ教育を行っている園に興味をもっていると思います。
教育法も時代に合わせたトレンドがあり、一時的に人気がでるものもあれば、主流になっていくものもあります。
だから選択肢に迷った時は、
子どもが元気に楽しく過ごせる園はどこなのか?
将来に向けて大事にしたいことは何なのか?
この基準で園を選ぶことが、どの時代も変わらず子どもの持っている力を伸ばすことにつながるだろうと思います。
「自由保育」で得たものを高校生の娘に聞いたところ「どろだんごで遊んだことしか覚えていない」って・・・園選びが合っていたかは不明。
小学校高学年の息子は「作りたい!」と思ったものは何でも素材や道具を工夫して作り出すので、未だに「自由保育」の時間が続いています。